こんにちは。カン・チャヨンです。
今回は、鼻孔の非対称と曲がった鼻で長年お悩みになり、当院にお越しくださった患者様の鼻の再手術症例をご紹介いたします。
🔍 手術歴
約16年前にゴアテックスプロテーゼと耳介軟骨を用いた鼻整形手術を受けられた既往がおありでした。
患者様のご要望
患者様は以下のようなお悩みをお持ちでした。
鼻孔(鼻の穴)の非対称の改善
斜鼻矯正
鼻筋の開始点が高すぎるように見える部分を低くし、自然に整える
柔らかく女性らしい洗練された鼻ライン
お顔立ちになじむ調和のとれた鼻
また、両側の鼻づまり症状がおありだったため、機能的な改善も同時に進めることといたしました。
🔧 手術計画および進行
1. 自家肋軟骨を用いたクローズ法による鼻の再手術
過去の手術で使用されたゴアテックスプロテーゼを除去し、鼻全体の構造を再整備いたしました。
2. 鼻孔の非対称の矯正
以前の手術の影響で右側の鼻翼軟骨がほとんど残っておらず、構造的な不安定さが生じている状態でした。自家肋軟骨を用いて右側の鼻翼軟骨を再建し、左右のバランスを整えました。
3. 斜鼻矯正
鼻中隔弯曲症により鼻柱が左側に傾いており、これが鼻孔の非対称の原因となっていました。鼻中隔軟骨をまっすぐに整え、鼻の中心軸を矯正いたしました。
4. 鼻筋の自然な矯正
シリコンプロテーゼを患者様の鼻骨の形態に合わせて精密に彫刻し、自然に高さを出しました。鼻筋の開始点を低くし、額から鼻先へとつながるラインが滑らかに連なるようにいたしました。
5. 機能改善
鼻中隔形成術と下鼻甲介手術を併せて施行し、鼻づまりの症状も改善いたしました。
🌟 手術結果
正面の変化 :
鼻孔の非対称が改善され、左右のバランスが整いました。曲がって見えていた鼻がまっすぐに矯正されました。
側面の変化
高い位置から始まっていた鼻筋が自然な位置からスタートするようになり、滑らかなラインが形成されました。女性らしく洗練された横顔のラインが完成いたしました。
鼻孔の変化
左右の鼻孔の大きさが均一になりました。左側に傾いていた鼻柱が中央へと矯正されました。
💡 専門医の所見
鼻の再手術において、鼻孔の非対称を矯正することは難易度が高い手術の一つです。特に以前の手術によって軟骨組織が消失している場合、単純な矯正だけでは根本的な解決が難しくなります。
本症例では、右側鼻翼軟骨の消失と鼻中隔弯曲症が複合的に作用して鼻孔の非対称が生じていました。自家肋軟骨を用いて不足した軟骨を再建し、鼻中隔をまっすぐに整えることで構造的な原因を解決するアプローチを行いました。
さらに、鼻筋の開始点を自然に調整することで、患者様がご希望されていた柔らかく女性らしい鼻ラインを再現できました。機能的にも鼻づまり症状が改善され、審美的・機能的な満足を同時に得ていただけた症例です。
カン・チャヨンでした。ありがとうございました。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
プロテーゼを除去して再手術を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。