こんにちは。カン・チャヨンです。
今回は、短鼻やアップノーズでお悩みだった患者様の鼻の再手術の症例をご紹介いたします。
このタイプの手術を受けられた患者様は、以前に複数回の手術を経験されていましたが、満足のいく結果を得られずにいらっしゃいました。
直近2年前からは鼻が次第につり上がってくる症状に悩まされていました。また、鼻づまりによる不便さも抱えておられました。
このような複合的な問題を抱えた患者様の症例を通じ、オーダーメイド手術の重要性と効果についてお話しいたします。
患者様の手術歴
このようなタイプの手術歴は以下の通りです:
1. 10年前:シリコン + 耳介軟骨移植
2. 5年前:シリコン + 耳介軟骨 + 鼻中隔軟骨移植
3. 6か月後:軟骨の透け感を改善するためアロダームを追加移植
患者様のご要望
a) 短鼻およびアップノーズの矯正
b) 鼻づまりの改善
1. デザインカウンセリング
患者様の状態を詳しく分析してみます:
正面:
- 鼻孔が目立つ
- 全体的に小さく薄く見える
側面:
- つり上がっていると同時に垂れ下がっても見える
- 眉間の開始点が高い
- 丸みがある
斜め側面:
- 全体的に短く見える
鼻孔:
- 鼻孔の非対称がわずかに観察される
- 鼻柱が右側にわずかに傾いている
2. 手術計画
患者様の状態とご要望を考慮し、以下のような計画を立てました:
a) 既存の使用軟骨の再利用:
- 以前に使用された鼻中隔軟骨と耳介軟骨は、可能な範囲で再利用
b) 寄贈肋軟骨移植:
- 主材料として寄贈肋軟骨を使用し、鼻中隔延長術を施行
c) 鼻筋プロテーゼ入替:
- 既存のプロテーゼ除去
- 開始点を低くし、新しいシリコンプロテーゼを挿入
d) 鼻づまり改善のための追加手術:
- 鼻中隔矯正術
- 高周波レーザーを用いた下鼻甲介粘膜下切除術
この計画は、術前に実施した鼻づまり検査の結果をもとに立てられました。検査の結果、左側への鼻中隔偏位が観察され、両側の下鼻甲介肥大の所見があったため、鼻中隔弯曲症および肥厚性鼻炎と診断されました。
3. 手術内容
クローズ法(非開放式)アプローチにて次のように進めました:
a) 寄贈肋軟骨移植:
- 寄贈肋軟骨と、以前使用されていた鼻中隔軟骨を再利用して鼻中隔延長術を施行しました。
b) 既存の使用軟骨の再利用:
- 前回の手術で使用された鼻中隔軟骨と耳介軟骨を損傷しないよう慎重に除去し、鼻中隔軟骨は鼻中隔延長術を行う材料として寄贈肋軟骨とともに使用し、耳介軟骨は鼻先を高くする材料として再利用することで、不必要な組織損失を最小限に抑えました。
c) 鼻筋プロテーゼ入替:
- 既存のプロテーゼを除去しました。
- 眉間の開始点を低くし、新しいシリコンプロテーゼを挿入して自然な鼻筋ラインを作りました。
d) 鼻中隔矯正術:
- 左側に偏位していた鼻中隔を真っ直ぐに整えました。
e) 下鼻甲介粘膜下切除術:
- 高周波レーザーを用いて肥大した下鼻甲介組織を縮小させました。
- これにより鼻腔の通り道を広げ、呼吸機能を改善しました。
f) 鼻唇角の調整:
- 鼻唇角を適切に調整し、口元の突出感を和らげる効果を得ました。
g) 鼻孔および鼻柱の矯正:
- 鼻孔の非対称を改善し、傾いていた鼻柱を真っ直ぐに整えました。
すべての処置をクローズ法(非開放式)アプローチで行ったため、外側に傷跡を残さず手術を完了しました。
4. ビフォーアフター写真の比較
正面:
- 目立っていた鼻孔が自然に覆われて改善しました。
- 全体的に小さく薄く見えていた部分が、より立体的でバランスの取れた姿に変わりました。
側面:
- つり上がって垂れて見えていた部分が自然に矯正されました。
- 高かった眉間の開始点が低くなり、全体の長さ感が改善されました。
- 丸みのあった部分が、より洗練された自然な形に変化しました。
- 鼻唇角が矯正され、口元の突出感が改善する効果が現れました。
斜め側面:
- 全体的に短く見えていた部分が延長され、お顔の比率が改善されました。
- 鼻筋から鼻先までのラインが、より滑らかで自然になりました。
鼻孔:
- わずかに見られた鼻孔の非対称が改善されました。
- 右側に傾いていた鼻柱が真っ直ぐに矯正されました。
5. 術直後写真一覧
6. 総評
本症例は、複数回の過去の手術による複雑な状況下で行われた、オーダーメイド鼻整形の好例です。
多様な問題を同時に解決しながらも、自然で調和のとれた結果を得ることができました。
特に注目すべき点は次の通りです:
1. 寄贈肋軟骨の短所を補うため自家軟骨と併用:
寄贈肋軟骨が吸収される可能性がある短所を補うため、既存の鼻中隔軟骨を再利用し、寄贈肋軟骨とともに鼻中隔延長術を施行しました。
2. 以前使用されていた軟骨の再利用:
不必要な組織の損失を最小限に抑え、手術の効率性を高めました。
3. 美容的改善と機能的改善の同時達成:
形態を改善すると同時に、鼻中隔矯正術と下鼻甲介縮小術を通じて呼吸機能も向上させました。
4. クローズ法(非開放式)アプローチ:外部に傷跡を残さず、複雑な手術を適切に完遂しました。
今回の手術を通じて患者様のお悩みの中心が適切に矯正され、鼻づまりの症状も改善されました。また、顔全体の比率と印象がより調和の取れた洗練されたものに変化しました。
7. おわりに
短鼻やアップノーズでお悩みの方、そして自家肋軟骨の使用に躊躇いがある方にとって、このような症例が一つの希望になれば幸いです。再手術においては、患者様お一人おひとりの状態とご要望に応じた丁寧なアプローチが求められます。
豊富な経験と専門性に基づき、それぞれの患者様に適したオーダーメイドの手術計画をご提供しております。特に耳鼻咽喉科専門医としての解剖学的知見と機能的アプローチを基盤に、美容的な改善のみならず呼吸機能の向上まで考慮した形成を目指しています。
鼻整形をご検討中の方は、専門医とのカウンセリングを通じてご自身に最も適した手術方法を見つけていただければと思います。
皆様の美しく健やかなお鼻のために、常に最善を尽くしてまいります。自信を持って明るく笑顔で過ごしていただけることを願っております。
カン・チャヨンでした。ありがとうございました。
ありがとうございます。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
寄贈肋軟骨を使用する場合、移植軟骨が吸収されたり変形したりする可能性があるため、長期的な経過観察が必要です。
プロテーゼを除去して再手術を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。