こんにちは。カン・チャヨンです。
本日は、垂れ下がって丸い鼻にお悩みだった患者様の手術症例をご紹介いたします。こちらの患者様は2009年から複数回の鼻整形手術を受けられており、今回が6回目の手術でした。
1. 術前デザインカウンセリング
患者様の術前の状態とご希望を詳しく分析していきます:
患者様の手術歴:
- 2009年:鼻中隔軟骨、側頭筋膜を使用した手術(プロテーゼなし)
- 2010年:シリコンプロテーゼ、小鼻縮小、人工真皮を使用した手術
- 2010年(6か月後):シリコンの高さを下げる手術
- 2015年:ゴアテックス、耳介軟骨、鼻中隔軟骨の再使用による手術
- 2019年:寄贈肋軟骨、シリコンを使用した手術
患者様のご希望:
1. 眉間の開始点を下げること
2. 自然ではっきりしすぎない形
3. 長い印象の改善
4. 右側のつまみ感の改善
5. 斜鼻、垂れ下がった鼻、鼻孔の非対称の改善
6. 直半ラインの印象への矯正
7. 鼻炎、鼻づまりの改善
術前状態の分析:
正面:
- 鼻が片側に曲がって見える
- 鼻孔の非対称を認める
- つままれたように見える印象
側面:
- 鼻先が垂れ下がって見える
- 眉間の開始点が高く見える
- 全体的に長い印象の鼻
斜め側面:
- 曲がった鼻の様子がさらに際立っている状態
- 鼻先の垂れ下がりと丸みが顕著に見られる状態
鼻孔:
- 非対称な形態
- 右側の鼻孔がつままれて見える状態
追加所見:
- 鼻炎および鼻づまり症状の訴え
2. 手術計画
患者様の状態とご要望を考慮し、以下のような手術計画を立てました:
a) 自家肋軟骨を用いた鼻中隔再建手術
b) 鼻中隔延長術
c) 鼻先軟骨の再配置および軟骨縛り
d) 鼻先を高くする処置
e) 眉間の開始点を下げる処置
f) 鼻唇角矯正
g) 鼻中隔形成術および高周波レーザーを用いた下鼻甲介粘膜下切除術
3. 手術内容
クローズ法(非開放式)アプローチにより、以下の手術を行いました:
a) 自家肋軟骨採取および鼻中隔再建:
- 患者様の自家肋軟骨を採取し、弱くなった鼻中隔を再建しました。
- これにより、鼻の構造的な安定性を高めました。
b) 鼻中隔延長術:
- 自家肋軟骨を用いて鼻中隔を延長・補強しました。
- これにより垂れ下がった鼻先を持ち上げ、支持力を高めました。
c) 鼻先軟骨の再配置および軟骨縛り:
- 鼻孔の非対称を矯正するため、鼻先の軟骨を再配置しました。
- 軟骨縛りの手技を用いて鼻先の形態を改善しました。
d) 鼻先を高くする処置:
- 自家肋軟骨を用いて鼻先を適切に高くし、立体感を出しました。
e) 眉間の開始点を下げる処置:
- 鼻骨を繊細に整え、眉間の開始点を下げました。
- これにより全体的に長い印象を改善しました。
f) 鼻唇角矯正:
- 鼻先と人中の間の角度を調整し、全体的な調和を図りました。
g) 鼻中隔形成術および高周波レーザー下鼻甲介粘膜下切除術:
- 曲がっていた鼻中隔を真っ直ぐに整え、鼻づまりを改善しました。
- 肥厚した下鼻甲介を縮小し、鼻炎症状を緩和させました。
すべての処置をクローズ法(非開放式)アプローチで行ったため、外側に傷跡を残さず手術を完了しました。
4. ビフォーアフター写真の比較
術直後0日目の写真を比較すると、以下のような改善点を確認できます:術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
正面:
- 曲がって見えていた鼻が真っ直ぐに矯正されました。
- 鼻孔の非対称が大幅に改善されました。
- 鼻先のつまみ感が解消されました。
側面:
- 垂れ下がって見えていた鼻先が適切に高くなり、全体のバランスが整いました。
- 眉間の開始点が低くなり、自然な直半ラインになりました。
- 長い印象が改善され、顔全体とのバランスが取れた長さになりました。
斜め側面:
- 曲がりが矯正され、滑らかな鼻のラインになりました。
- 鼻先の垂れ下がりと丸みが改善され、すっきりとした印象になりました。
鼻孔:
- 非対称が大きく改善され、バランスの整った姿が見られます。
- 鼻孔のつまみ感が解消されました。
5. 術直後0日目写真一覧術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
6. 総評
本症例は、複数回の鼻整形手術後に生じうる複合的な問題を解決したケースです。特に斜鼻、垂れ下がった鼻、団子鼻、鼻孔の非対称など多様な問題を同時に改善しながらも、患者様がご希望された自然ではっきりしすぎない仕上がりを実現しました。
自家肋軟骨を用いた鼻中隔再建と延長術は、鼻の構造的安定性を高め、垂れ下がった鼻先を矯正する上で大きな役割を果たしました。また、鼻中隔弯曲症の矯正と肥厚性鼻炎の治療を通じて、審美的な改善だけでなく機能的な改善も同時に達成しました。
鼻先軟骨の再配置と軟骨縛りの手技により鼻孔の非対称と丸い鼻先を自然に改善し、眉間の開始点を下げて鼻先を適度に高くすることで全体のバランスを整えました。
特に今回の手術では、患者様の「自然ではっきりしすぎない形」というご要望を忠実に反映し、過度に高かったり不自然な印象を与えたりすることなく、顔全体と美しく調和する自然な鼻を形成しました。
クローズ法(非開放式)のアプローチを用いることで、術後のダウンタイムを短縮し、傷跡を残さずに手術を終えることができました。これは複数回の手術を経験された患者様にとって、大きなメリットとなったはずです。
7. おわりに
斜鼻、垂れ下がった鼻、団子鼻などの複合的な鼻のお悩みを抱える方々にとって、本症例がご参考になれば幸いです。特に複数回の手術を経ても満足のいく結果が得られずにお悩みの方のお役に立てることを願っております。
再手術の場合、過去の手術で損傷した組織を剥離・除去し、新たな構造を再構築する必要があるため、初手術よりも複雑で難易度が高くなります。そのため、豊富な経験と高度な専門性を兼ね備えた医師の診察と執刀が必要です。
耳鼻咽喉科専門医としての解剖学的知識と豊富な手術経験をもとに、患者様一人ひとりに合わせた手術計画をご提案しております。見た目の美しさだけでなく機能的な改善まで考慮した総合的なアプローチで、美しく健康的な鼻をお作りいたします。
皆様の美しく健康的なお鼻のために、ノーズラボがお手伝いいたします。
カン・チャヨンでした。ありがとうございました。
ありがとうございます。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
寄贈肋軟骨を使用する場合、移植軟骨が吸収されたり変形したりする可能性があるため、長期的な経過観察が必要です。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。