こんにちは。カン・チャヨンです。
本日は、度重なる手術の後に炎症によって拘縮が生じたアップノーズ・拘縮鼻の患者様の複合的な鼻の再手術症例をご紹介いたします。
このようなタイプの方は、拘縮鼻、アップノーズ、短鼻、鼻孔の非対称など様々な問題でお悩みになり、当院をお訪ねくださいました。
1. デザインカウンセリング
患者様の状態を詳しく分析してみます:
正面:
- 鼻全体が短く持ち上がっている
- 鼻孔が目立つ
- 鼻孔の非対称が顕著である
- 鼻筋にメリハリがなく、開始位置が高い
斜め側面:
- 鼻先が垂れ下がっていながらも持ち上がっているという矛盾した形態
- 鼻全体が短く見える
- 鼻唇角(鼻先と唇の角度)が大きい
側面:
- 鼻筋の開始点が高い
- 鼻唇角が大きい
- 鼻先が上がっている
鼻孔:
- 鼻孔の非対称が顕著である
- 鼻柱が右に傾いている
- 鼻先が小さく貧弱に見える
患者様のご希望:
1. アップノーズ矯正
2. 鼻筋の開始位置を下げる
3. 鼻孔の非対称の改善
4. 鼻全体の長さの改善
手術歴
2017 シリコン
2019 シリコン除去
2019 PRP 3回 + 耳介軟骨 + 人工真皮
2023 寄贈肋軟骨 + 人中短縮 + 小鼻縮小
2024 幹細胞注射治療 3回
2. 手術内容
a) 予期せぬ異物の除去:メッシュ除去
- 手術中、鼻先から予期していなかったメッシュ素材を発見し、除去しました。
- 以前に使用されていた寄贈肋軟骨は大部分が吸収されてわずかに残っているのみであり、これを完全に除去しました。
b) 鼻中隔全体の再建:
- 鼻中隔軟骨の大部分が消失した状態であったため、自家肋軟骨を用いて鼻中隔全体を再建しました。
- これは鼻の構造的安定性を確保し、持ち上がった鼻を矯正する上で中心的な役割を果たしました。
c) 鼻中隔延長術:
- 持ち上がっている鼻先を下げるため、自家肋軟骨を用いた鼻中隔延長術を行いました。
- これにより鼻全体の長さを改善し、アップノーズの問題を解決しました。
d) 大鼻翼軟骨再建:
- 右側の大鼻翼軟骨は完全に消失した状態であり、左側は1/3程度しか残っていなかったため、自家肋軟骨を用いて両側の大鼻翼軟骨を再建しました。
- これは鼻孔の形態と対称性を改善する上で重要な役割を果たしました。
e) 鼻中隔弯曲症矯正:
- 鼻中隔の代わりに入っていたメッシュと変形した寄贈肋軟骨によって狭くなっていた鼻腔内のスペースを、自家肋軟骨を用いた鼻中隔再建術により矯正しました。
- これにより鼻づまりの問題を改善しました。
f) 貴族手術:
- ほうれい線を改善するため、自家肋軟骨を用いた貴族手術を行いました。
g) 鼻筋ラインの形成:
- 自家肋軟骨を用いて自然な鼻筋ラインを形成しました。
- 縫合前に鼻筋へ自家肋軟骨を挿入し、ラインを確認する過程を示しています。
すべての処置をクローズ法(非開放式)アプローチで行ったため、外側に傷跡を残さず手術を完了しました。
3. 術前・術後の写真比較
術直後0日目の写真を比較すると、以下のような改善点を確認できます:術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
正面:
- 持ち上がって見えていた鼻が自然に下がり、落ち着いた印象になりました。
- 短く見えていた鼻が自然な長さに改善されました。
- 鼻孔の非対称が大きく改善されました。
- 人中の長さが視覚的に短くなり、顔全体のバランスが改善されました。
斜め側面:
- 眉間の開始位置が下がり、より自然な印象になりました。
- 短く垂れ下がって見えていた鼻先が改善され、バランスの取れた形態になりました。
- 鼻唇角が約95度に自然に矯正され、鼻と口元の調和が整いました。
側面:
- 高すぎた眉間の開始位置が適切に低くなりました。
- 上がっていた鼻先が自然に矯正されました。
- 鼻唇角が約95度に矯正され、鼻と口元のバランスが改善されました。
- 鼻筋のラインが全体的に自然になりました。
鼻孔:
- 目立っていた鼻孔の非対称が大幅に改善されました。
- 右側に傾いていた鼻柱がまっすぐに矯正されました。
- 横に広がっていた鼻柱の幅が自然な形態に改善されました。
4. 総評
このケースは、度重なる手術と炎症によるアップノーズ、拘縮鼻の複合的な問題を抱えていた患者様の改善症例です。
自家肋軟骨を用いた鼻中隔全体の再建と延長術は、本手術の核心でした。また、大鼻翼軟骨の再建を通じて、著しかった鼻孔の非対称の問題を解決することができました。予期せぬメッシュの除去と変形した寄贈肋軟骨の除去は、鼻づまりの問題を解決する上で重要な役割を果たしました。整容的な改善だけでなく機能的な改善も同時に達成できたことに、大きな意義があったと感じております。
5. おわりに
拘縮鼻、アップノーズ、短鼻、鼻孔の非対称など、複合的な鼻の問題でお悩みの方々にとって、本症例がご参考になれば幸いです。度重なる手術経験がある場合や、炎症などによって問題が複雑化している場合でも、適切な手術計画と技術によってご納得いただける結果を目指すことができます。
特にこのような複雑なケースほど、豊富な経験と専門性を備えた医師の選択が重要です。ノーズラボ医院では耳鼻咽喉科専門医としての解剖学的知識と豊富な手術経験をもとに、患者様お一人おひとりに適した手術計画をご提案しております。
鼻整形は単に整容的な側面だけでなく、機能的な側面においても非常に重要です。そのため、美と機能の双方を考慮した総合的なアプローチが欠かせません。ノーズラボ医院は常に患者様の安全と満足を第一に考え、自然で健やかな鼻を形づくるために全力を尽くしております。
皆様の美しく健康的なお鼻のために、ノーズラボがお手伝いいたします。
カン・チャヨンでした。ありがとうございました。
ありがとうございます。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
寄贈肋軟骨を使用する場合、移植軟骨が吸収されたり変形したりする可能性があるため、長期的な経過観察が必要です。
プロテーゼを除去して再手術を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
注入されたフィラーなどの異物を除去して再建を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。