こんにちは。カン・チャヨンです。
本日は鼻づまりの改善と拘縮鼻の矯正手術の症例をご紹介いたします。
このようなタイプの方は、複数回にわたる鼻整形手術の末に生じた拘縮鼻と鼻づまりによりご不便を強いられていらっしゃいました。
特にアップノーズ、鼻柱の陥没、そして鼻孔が大きく目立ってしまう点などが主なお悩みでした。
1. 術前デザインカウンセリング
患者様の術前の状態を詳しく分析してみます:
正面:
- 鼻孔が目立つ
- 短鼻
- 鼻骨の非対称が観察される
- 鼻筋が平坦に見える(鼻筋のプロテーゼ除去後の状態)
側面:
- 鼻筋のラインが不自然で鼻先が上がって見える
- 鼻唇角(鼻先と唇の角度)が大きい
- 側面から見た鼻孔の形態が不自然である(ご不満の点)
斜め側面:
- 鼻筋が大きく凹んでいる
- 鼻先が上がって見える
鼻孔:
- 鼻柱が著しく厚くなっている
- 鼻孔の非対称を認める
- 両側の鼻柱に傷跡組織が目立つ
患者様のご希望:
1. アップノーズ矯正
2. 鼻柱の陥没矯正
3. 正面から見える鼻孔の改善
4. 鼻づまりの解消
5. 側面から見た鼻孔の形態改善
手術歴:
- 10年前:シリコン+耳介軟骨の手術
- 8年前:鼻中隔軟骨+シリコンの手術
- 5年前:シリコン+寄贈肋軟骨+小鼻縮小術
- 1年前:自家肋軟骨+シリコン+人中短縮術
2. 手術計画
患者様の状態とご要望を考慮し、以下のような手術計画を立てました:
a) 1次手術:拘縮鼻の診断後、シリコンプロテーゼを除去
b) 3か月間にわたり幹細胞治療を計3回施行
c) 2次手術:自家肋軟骨を用いた鼻整形手術
d) 鼻骨外側骨切り術
e) 鼻中隔矯正術
f) 高周波レーザーによる粘膜下下鼻甲介切除術
g) 鼻中隔の状態に応じた鼻中隔軟骨再建手術
3. 手術内容
クローズ法(非開放式)アプローチにより、以下の手術を行いました:
a) 1次手術によるシリコンプロテーゼ除去:(拘縮の治療)
- 以前に挿入されていたシリコンプロテーゼを的確に除去しました。
b) 鼻から異物を除去しつつ幹細胞治療を開始:
- 手術前の3か月間にわたり計3回の幹細胞治療を施行しました。
c) 自家肋軟骨の採取および移植:
- 患者様の肋軟骨を採取し、鼻先の再建に用いました。鼻中隔軟骨の再建と鼻中隔延長術を施行しました。
d) 鼻骨外側骨切り術:
- 鼻骨が横に広がり非対称であった部分を改善するために施行しました。
e) 鼻中隔矯正術:
- 重度の鼻づまりを改善するため、鼻中隔をまっすぐに整えました。
- 術中の確認の結果、鼻中隔軟骨がほとんど残存していなかったため、鼻中隔軟骨再建手術を併せて行いました。
f) 粘膜下下鼻甲介切除術:
- 高周波レーザーを用いて肥厚した下鼻甲介組織の容積を縮小させ、鼻づまりの症状を改善させました。
g) 鼻先の矯正:
- 鼻中隔再建手術と鼻中隔延長術を通じて、上がっていた鼻先を自然な位置まで下げ、形態を整えました。
h) 鼻柱の再建:
- 陥没していた鼻柱を再建し、鼻全体のバランスを整えました。
すべての処置をクローズ法(非開放式)アプローチで行ったため、外側に傷跡を残さず手術を完了しました。
4. ビフォーアフター写真の比較
術直後0日目の写真を比較すると、以下のような改善点を確認できます:術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
正面:
- 目立っていた鼻孔が適切に隠れるようになりました。
- 短く見えていた鼻の長さが整い、お顔全体のバランスが改善されました。
- 鼻骨の非対称が矯正され、より調和の取れた形態になりました。
- 平坦だった鼻筋が自然な形状になりました。
側面:
- 不自然で上がって見えていた鼻筋のラインが、なめらかで自然になりました。
- 大きくなっていた鼻唇角が適切に調整され、鼻と唇のバランスが整いました。
- 側面から見える鼻孔の形態がより自然に改善されました。
斜め側面:
- 凹んでいた鼻筋が適
度に高くなり、立体感が生まれました。
- 上がって見えていた鼻先が自然に下がり、全体のバランスが整いました。
鼻孔:
- 厚くなっていた鼻柱が自然な厚みへと改善されました。
- 鼻孔の非対称が大幅に改善されました。
- 両側の鼻柱の傷跡組織が目立ちにくくなりました。
5. 術直後0日目写真一覧術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
6. 総評
このようなタイプは、複数回の鼻整形手術の末に生じた拘縮鼻と機能的な問題を同時に解決した複合的な症例です。特に鼻中隔軟骨がほとんど残存していなかったことが、鼻づまりとアップノーズの主な原因であったことを確認できました。
自家肋軟骨を用いた再建手術は、鼻の構造的な安定性を確保し、機能的な改善を果たす上で大きな役割を果たしました。鼻中隔矯正術と粘膜下下鼻甲介切除術によって鼻づまりの問題を解消し、同時に嗅覚機能の一部改善にも寄与できたと考えられます。
幹細胞治療を併用したことは、拘縮変形の進行を穏やかにし、一部残存していた炎症を抑え、硬化していた皮膚を柔らかく再生させる上で好ましい影響を及ぼしたと考えられます。これが結果として拘縮鼻の改善に大きく寄与したと考えられます。
クローズ法によるアプローチを採用することで正常組織の損傷を抑え、出血も非常に少なく、周囲の血管損傷もほぼ生じなかったため、回復期間中の炎症発生のリスクも極めて低く抑えられる見込みです。このような点から、将来的な再拘縮の発生リスクも非常に低く保たれると考えられます。
7. おわりに
複数回にわたる鼻整形手術の後に生じた拘縮鼻や機能的な問題でお悩みの方々にとって、本症例が一つの希望となれば幸いです。複合的な問題であるほど、正確な診断と包括的なアプローチが必要となります。とりわけ美容的な改善のみならず、機能的な改善を併せて考慮することが重要です。
耳鼻咽喉科専門医としての解剖学的知識と豊富な手術経験に基づき、患者様お一人おひとりに合わせた手術計画をご提案しております。美容的な改善と機能的な改善を同時に考慮した包括的アプローチを通じ、美しく健康的な鼻を形作ってまいります。
鼻整形手術をご検討中の方、特に再手術をお考えの方は、必ず専門医とのカウンセリングを通じてご自身に最も適した方法をお探しください。皆様のお悩みに真摯に寄り添い、適切な解決策をご提示いたします。
皆様の美しく健康的なお鼻のために、ノーズラボがお手伝いいたします。
カン・チャヨンでした。ありがとうございました。
ありがとうございます。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
寄贈肋軟骨を使用する場合、移植軟骨が吸収されたり変形したりする可能性があるため、長期的な経過観察が必要です。
プロテーゼを除去して再手術を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
注入されたフィラーなどの異物を除去して再建を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。