こんにちは。カン・チャヨンです。
本日は、斜鼻、丸い鼻先、そして鼻孔の非対称でお悩みだった患者様の鼻整形の症例をご紹介いたします。
この患者様はすでに2回の鼻手術を受けられた状態で、3回目の手術のために当院にお越しくださいました。
1. 患者様の履歴
患者様には次のような手術歴がありました。
- 4年前:鼻先の手術および鼻孔下げ(鼻孔縁下降術)
- 2022年:鼻筋および鼻先の手術(シリコン+自家肋軟骨を使用)
2. 患者様のご要望
患者様が主に希望された内容は以下の通りです。
- 斜鼻矯正
- 鼻背の凹凸の改善
- 現在の高さの維持
- 鼻の中から時折生じる臭いの解決
3. 術前デザインカウンセリング
患者様の術前の状態を詳しく分析してみます:
正面:
- 鼻筋が右側に曲がって見える
- 鼻先は左側に曲がって見える
- 鼻先が丸い
- 鼻孔の非対称が観察される
斜め側面:
- 鼻筋の開始点が高い
- 鼻先が垂れ下がって見える
側面:
- 鼻背が高い
- 鼻先が垂れ下がって見える
- 鼻背が凸凹して見える
鼻孔:
- 鼻孔の非対称が目立つ
- 鼻柱が左側に傾いて見える
- 鼻先が全体的に広がって見える
4. 手術計画
患者様の状態とご要望を考慮し、以下のような手術計画を立てました:
a) 自家肋軟骨を用いた鼻中隔弯曲症の矯正および鼻中隔再建
b) 鼻中隔延長術による曲がった鼻先の矯正
c) 鼻先の軟骨が透けている部分に対する真皮移植
d) 鼻骨の外側骨切り術による曲がった鼻筋の矯正
e) 既存のシリコンプロテーゼ除去および新しいプロテーゼの挿入
f) 鼻孔の非対称を矯正するための鼻中隔矯正術および大鼻翼軟骨の再配置
5. 手術内容
クローズ法(非開放式)アプローチにより、以下の手術を行いました:
a) 自家肋軟骨採取および鼻中隔再建:
- 以前の肋軟骨採取部位の下側に2.5cmの切開を加えて肋軟骨を採取し、この軟骨を用いて鼻中隔弯曲症を矯正し、鼻中隔を再建しました。
- これにより鼻の構造的な安定性を確保し、斜鼻を矯正する土台を整えました。
b) 鼻中隔延長術:
- 再建した鼻中隔軟骨を用いて鼻中隔を延長し、補強しました。
- これにより曲がっていた鼻先をまっすぐに整えました。
c) 真皮移植:
- 鼻先の軟骨が透けている部分に真皮を移植し、皮膚を補強しました。
- これにより鼻先の自然な外観を作る手助けとなりました。
d) 鼻骨の外側骨切り術:
- 曲がっていた鼻筋をまっすぐに整えるため、精緻な外側骨切り術を行いました。
e) シリコンプロテーゼの入れ替え:
- 既存のシリコンプロテーゼを除去し、新しいプロテーゼを適切な位置へまっすぐに挿入しました。
- これにより凸凹していた鼻背を滑らかに整えました。
f) 鼻孔の非対称矯正:
- 鼻中隔矯正術と鼻中隔延長術によって鼻の中心を合わせました。
- 大鼻翼軟骨を中央に再配置して軟骨間縫合(軟骨縛り)を行い、鼻孔の対称性を改善しました。
すべての処置をクローズ法(非開放式)アプローチで行ったため、外側に傷跡を残さず手術を完了しました。
6. 術前・術後の写真比較
術直後0日目の写真を比較すると、以下のような改善点を確認できます:術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
正面:
- 右側に曲がって見えていた鼻筋がまっすぐに矯正されました。
- 左側に曲がって見えていた鼻先が中央にまっすぐ整えられました。
- 丸かった鼻先が自然に改善されました。
- 鼻孔の非対称が大幅に改善されました。
斜め側面:
- 高すぎた鼻筋の開始点が自然に低くなりました。
- 垂れ下がって見えた鼻先が適切に持ち上がり、全体のバランスが整いました。
側面:
- 凸凹していた鼻背が滑らかに改善されました。
- 垂れて見えていた鼻先が自然に引き上がりました。
- 鼻全体のラインが滑らかで自然になりました。
鼻孔:
- 非対称が大きく改善され、バランスの整った姿が見られます。
- 左側に傾いていた鼻柱が中央にまっすぐ整いました。
- 広がって見えていた鼻先がすっきりと整いました。
7. 術直後0日写真一覧術直後の写真は腫れがある状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
8. 総評
今回の症例は、複数回の手術歴がある患者様の複合的な鼻の問題を解決したケースです。斜鼻、丸い鼻先、鼻孔の非対称など多様な問題を同時に解決しながらも自然な結果を得ることができたのは、クローズ法のアプローチの利点を十分に活かしたためです。
特に今回の手術で重要視した部分は、鼻中隔弯曲症の矯正です。鼻先をしっかりと高くする手術では、最終的に鼻先が曲がってしまうのを防ぐために、鼻中隔弯曲症をしっかりと矯正しておく必要があります。この患者様の場合、自家肋軟骨を用いた鼻中隔再建と鼻中隔延長術により、鼻の構造的な安定性を確保し、曲がった鼻をまっすぐに矯正することができました。
また、以前の手術で行われた鼻孔下げによって不自然になっていた鼻先の形状を改善することも、今回の手術の重要なポイントでした。鼻孔下げは鼻先の形状を不自然にしてしまう恐れがあるため、どうしても必要な場合に限って行われるべきです。今回の場合、以前に行われた鼻孔下げによる不自然な部分を除去・再調整することで、はるかに自然な鼻先の形状を作ることができました。
9. 結びの言葉
斜鼻、丸い鼻先、鼻孔の非対称など複合的な鼻の問題でお悩みの方々に、今回の症例がお役に立てば幸いです。特に複数回の手術歴がある場合は、単に問題となっている部分のみを矯正するのではなく、鼻全体の構造とバランスを考慮した総合的なアプローチが必要です。
耳鼻咽喉科専門医としての解剖学的知識と豊富な手術経験に基づき、患者様お一人おひとりに適した手術計画をご提案しております。クローズ法(非開放式)のアプローチにより外側に傷跡を残さず複雑な鼻の問題を解決することが可能であり、迅速な回復と自然な結果につながります。
鼻整形を検討されている方、特に再手術をお考えの方は、必ず経験豊富な専門医とのカウンセリングを通じて、ご自身に適した手術方法を選択されますようお願いいたします。ノーズラボ医院は皆様の美しく健康な鼻のために尽力してまいります。
カン・チャヨンでした。ありがとうございました。
ありがとうございます。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
プロテーゼを除去して再手術を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。