こんにちは。カン・チャヨンです。
本日は鼻筋と鼻先にメッシュを用いた手術を受けられた後、再手術を行われた患者様の症例をご紹介いたします。
本症例は、2022年11月に鼻筋と鼻先全体にメッシュを用いた手術を受けられたものの、結果に満足できず当院をお訪ねいただきました。
1. 術前デザインカウンセリング
患者様のご要望:
- 鼻の開始点を下げる
- 斜鼻矯正
- 鷲鼻矯正
- 尖りすぎない自然な鼻先
- ノンプランツ(自家組織)手術
術前状態の分析:
正面:
- 鼻筋が曲がっている
- 眉間の開始点が高い
- 鼻先が広がって見える
- 全体的にアンバランスな印象
側面:
- 鷲鼻が目立つ
- 口元の突出所見を認める
- 鼻が全体的に長く見える
斜め側面:
- 鷲鼻の段差感がさらに強調されている
- 鼻が長く見える
- 口元の突出感が顕著
鼻孔:
- 鼻孔の非対称が観察される
- 鼻先が左側に押されて見える
2. 手術計画
患者様の状態とご要望を考慮し、以下のような手術計画を立てました:
a) 既存の異物(メッシュ、糸)の除去
b) 鷲鼻の除去
c) 外側骨切り術による曲がった鼻の矯正
d) 自家肋軟骨を用いた鼻先再建
e) 自家肋軟骨を用いた鼻筋ラインの形成
f) 鼻の開始点を下げる
g) 鼻唇角矯正
3. 手術内容
クローズ法(非開放式)アプローチにより、以下の手術を行いました:
a) 異物除去:
- 鼻筋と鼻先に存在していたメッシュと糸を慎重に除去しました。
- 除去された異物は患者様にお見せいたしました。
b) 鷲鼻の除去:
- 過度に突出していた鷲鼻部分を繊細に整えました。
c) 外側骨切り術:
- 曲がった鼻を真っ直ぐに整えるため、緻密な骨切り術を行いました。
d) 自家肋軟骨の採取および移植:
- 患者様の肋軟骨を採取し、鼻の再建に必要な十分な量の軟骨を確保しました。
- 鼻先再建:自家肋軟骨を用いて鼻先をすっきりと立ち上げました。この際、患者様のご要望通り、尖りすぎない自然な形態を形成しました。
- 鼻筋ラインの形成:自家肋軟骨を用いて鼻筋のラインを自然に満たしました。
e) 鼻の開始点を下げる:
- 高すぎた眉間の開始点を適切に下げることで、鼻全体の長さのバランスを調整しました。
f) 鼻唇角矯正:
- 鼻柱をわずかに下げ、鼻唇角を自然に矯正しました。
すべての処置をクローズ法(非開放式)アプローチで行ったため、外側に傷跡を残さず手術を完了しました。
4. ビフォーアフター写真の比較
術直後0日目の写真を比較すると、以下のような改善点を確認できます:術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
正面:
- 曲がって見えていた鼻筋が真っ直ぐに矯正されました。
- 高かった眉間の開始点が自然に低くなりました。
- 広がって見えていた鼻先が適度に整い、洗練された印象を与えます。
- 全体的にバランスの取れた鼻の形態を示しています。
側面:
- 鷲鼻が矯正され、滑らかな横顔のラインが形成されました。
- 口元の突出感が改善され、顔全体のバランスが整いました。
- 長く見えていた鼻の長さ感が適切に短縮されました。
斜め側面:
- 鷲鼻の段差感が解消され、自然な鼻のラインを示しています。
- 鼻の長さ感が改善され、顔全体の比率が調和しています。
- 口元の突出感が緩和され、横顔の印象が柔らかくなりました。
鼻孔:
- 鼻孔の非対称が大幅に改善されました。
- 鼻先の形が整い、自然な仕上がりになりました。
5. 術直後0日目写真一覧術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
6. 総評
本症例は、以前にメッシュを用いた鼻整形手術を受けられた後の再手術例です。メッシュのような人工物は長期的に見ると変形や異物反応のリスクを伴うため、自家組織を用いた再手術が必要となるケースが多く見られます。
今回の手術では、自家肋軟骨を用いて鼻の構造を再建しました。自家組織を使用することで拒絶反応のリスクを抑え、長期的に安定した結果を維持することができます。特に鼻先と鼻筋の双方を自家肋軟骨で再建することにより、自然でありながらもしっかりとした鼻の形態を整えることができました。
曲がった鼻を矯正するために実施した外側骨切り術は、鼻の対称性を改善する上で大きな役割を果たしました。また、鷲鼻を除去して鼻の開始点を下げることで、鼻全体の長さ感と印象が柔らかくなりました。
鼻唇角の矯正により口元の突出感も改善され、顔全体とのバランスを向上させる重要な要素となりました。
クローズ法(非開放式)を用いることで術後のダウンタイムを短縮し、傷跡を残さず手術を完了することができました。この点も患者様のご満足につながりました。
7. おわりに
メッシュや糸などの人工物質を用いた鼻整形手術の後、思わしくない結果でお悩みの方々にとって、本症例がご参考になれば幸いです。再手術においては、前医の手術による影響を取り除き、新たに鼻の構造を再建する必要があるため、豊富な経験と専門性を備えた医師の選択が極めて重要となります。
耳鼻咽喉科専門医としての解剖学的知識と豊富な手術経験をもとに、患者様一人ひとりに合わせた手術計画をご提案しております。見た目の美しさだけでなく機能的な改善まで考慮した総合的なアプローチで、美しく健康的な鼻をお作りいたします。
鼻の再手術をご検討中の方は、必ず専門医とのカウンセリングを通じてご自身に適した方法をお探しください。当院では患者様のお悩みに寄り添い、適切な解決策をご提案いたします。
皆様の美しく健康的なお鼻のために、ノーズラボがお手伝いいたします。
カン・チャヨンでした。ありがとうございました。
ありがとうございます。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
注入されたフィラーなどの異物を除去して再建を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。