術前デザイン
正面から鼻孔が目立ち、鼻先が短い印象を矯正するためにご来院されました。当院での手術が5回目の再手術であり、3回目の手術時にシリコンの副作用による炎症が発生して再手術を受けられた既往歴がおありでした。
2. 手術計画
軽度の拘縮変形が疑われたため、術中に鼻の内部の軟骨損傷の程度を把握した上で自家肋軟骨を用いた軟骨再建を計画し、鼻筋のゴアテックスプロテーゼを除去してシリコンプロテーゼに入れ替える計画を立てました。
3. 術直後0日目の写真術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。
4. 総評
シリコンによる炎症の副作用で手術を受けられた方で、鼻先が短く持ち上がり、鼻孔の非対称が生じた軽度の拘縮変形の症例です。鼻筋にはゴアテックスプロテーゼが挿入されており、大鼻翼軟骨と鼻中隔軟骨が30%ほど損傷していたため、自家肋軟骨を用いて軟骨再建手術を行いました。炎症による拘縮変形の多くは鼻の内部の軟骨損傷を伴っているケースが非常に多く、拘縮変形が重度であるほど軟骨の損傷も深刻になります。したがって、拘縮鼻の手術において最も基本となるのは、損傷した鼻内部の軟骨再建です。術後6か月程度までは鼻内部の軟骨再建を行った場合と行わなかった場合で大きな差は見られませんが、1年以上経過すると、再建を行わなかった場合は変形が生じるようになります。
カン・チャヨン院長
限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
プロテーゼを除去して再手術を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。