こんにちは。カン・チャヨンです。
今回は、以前の手術で鼻中隔の前方部分が完全に切除されたことで鼻先が大きく上がり、小鼻が引きつれて見える形にお悩みで当院へお越しくださった患者様の症例をご紹介いたします。
🔍 手術歴
患者様には計2回の鼻手術を受けられた既往がありました。
約21年前:シリコンプロテーゼと耳介軟骨を用いた鼻手術
約2年前:シリコンプロテーゼと自家肋軟骨を用いた鼻の再手術
特に以前の手術過程において鼻中隔の前方部分が完全に切除され、手術材料として使用された状態でした。鼻中隔は鼻先を支える核心的な構造物ですが、この部分が消失したことで鼻先の支持力が弱まり、鼻先が大きく上がっていました。さらに小鼻が両側に引きつれて見え、鼻背の両側が陥凹した状態で、鼻全体の形に対してご不満をお持ちでした。
患者様のご要望
患者様の具体的なご希望は次の通りでした:
上がっている鼻先の改善
引きつれて見える小鼻の矯正
鼻孔の露出を減らしたい
曲がった鼻全体の矯正
鼻づまりの機能的改善
鼻中隔が消失した状態での鼻の再手術は、単なる形態の矯正ではなく、鼻の核心となる支持構造を新たに作り直す再建手術に近いものとなります。患者様にこの点を十分にご説明し、自家肋軟骨を用いた鼻中隔再建を中心とした手術計画を立案いたしました。
🔧 手術計画および進行
1. 自家肋軟骨を用いた鼻中隔再建
以前の手術で完全に切除された鼻中隔の前方部分を自家肋軟骨で再建
鼻先の核心的な支持構造を新たに形成し、上がった鼻先を矯正
鼻中隔の構造的安定性を確保し、長期的に安定した結果を図る
2. 自家肋軟骨を用いた小鼻の補強
両側に引きつれて見える小鼻部分を自家肋軟骨で補強
小鼻の自然な曲線を回復
鼻孔の露出を抑え、正面から見てより安定した形態を実現
3. 自家肋軟骨の微細粒子を用いた鼻背陥凹部位の充填
自家肋軟骨を薄い粒子状に加工
鼻背両側の陥凹部に広く敷き詰めて充填し、なめらかな鼻背ラインを完成
自然な鼻背の輪郭を回復
4. 鼻中隔弯曲症および鼻炎の矯正手術
鼻中隔矯正術で弯曲した鼻中隔をまっすぐに整える
下鼻甲介縮小術で鼻炎症状を緩和
鼻づまりの改善による呼吸機能の正常化
🌟 手術結果
正面の変化
上がっていた鼻先が自然な位置へ下がり、安定した形態に
引きつれて見えていた小鼻が自然な曲線へと補強
鼻孔の露出が減り、正面から見てより穏やかな印象に
側面の変化
上がっていた鼻先が下がることで、自然な鼻のラインを形成
鼻中隔再建により鼻先の安定した支持構造を確保
全体的にバランスの取れた横顔のシルエット
斜め側面の変化
45度の角度から見ても鼻先と鼻筋が自然に連結
陥凹していた鼻背両側がなめらかに充填
全体的に柔らかく自然な鼻の輪郭
鼻孔の変化
引きつれて見えていた小鼻が補強され、自然な鼻孔の形態に
鼻先が下がることで過度な鼻孔の露出を改善
両側のバランスが整った鼻孔形態
💡 専門医の所見
このようなタイプは、以前の手術で鼻中隔の前方部分が完全に切除されていた、非常に難易度の高い鼻の再手術症例でした。鼻中隔は鼻先を支える核心的な構造物であり、この部分が消失すると鼻先の支持力が急激に弱まり、鼻先が上がったり沈み込んだりする問題が生じます。
このように鼻中隔が消失している場合、単に鼻先の形態だけを整えても根本的な解決にはなりません。鼻の核心的な支持構造である鼻中隔を新たに再建してこそ、鼻先が再び上がったり変形したりすることを防ぐことができます。今回の手術では自家肋軟骨を用いて消失した鼻中隔部分を精密に再建することで、鼻先の安定した支持基盤を確保いたしました。
また、以前の手術の影響で両側の小鼻が引きつれて見える問題もありましたが、こちらも自家肋軟骨で小鼻を補強し、自然な曲線を取り戻しました。鼻背両側の陥凹部位には、自家肋軟骨を薄い粒子状に加工して広く敷き詰めて充填し、なめらかな鼻背ラインを整えました。
鼻中隔消失後の鼻の再手術は、一般的な鼻の再手術に比べてはるかに高度な手術技術と経験が求められます。再建すべき構造物の量が多く、過去の手術による瘢痕組織や血流低下など不利な条件が重なるためです。ノーズラボ医院では、このような複雑な再建症例におきましても患者様の状態を精密に分析し、良好な結果を導き出すために尽力しております。
カン・チャヨンでした。ありがとうございました。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。