こんにちは。カン・チャヨンです。
本日は、小さい鼻、アップノーズ、斜鼻、そして鼻孔の左右非対称など、複合的なお悩みを抱えていらっしゃった患者様の矯正手術症例をご紹介いたします。
このタイプの手術では鼻づまりや鼻炎の症状もあり、眉間が広く見える印象も改善したいとご希望されていました。
1. 術前デザインカウンセリング
患者様の術前の状態を詳しく分析してみます:
正面:
- 全体的に鼻が小さく見える
- 鼻が上がっていて鼻孔が目立つ
- 鼻が片側に曲がって見える
- 鼻孔の非対称が顕著(右側の鼻孔がより目立つ)、ピンチノーズ
- 鼻筋の幅が広く、眉間が離れて見える
側面:
- 鼻先が上がっており、全体的に不自然な印象
- 鼻唇角(鼻と唇の間の角度)が大きく見える
斜め側面:
- 鼻根の開始点が高く不自然
- 鼻先の軟骨が透けて見えている
鼻孔:
- 鼻孔の非対称が顕著、ピンチノーズ
- 鼻柱が左側に曲がっており、左の鼻孔が小さく見える
患者様の手術歴:
- 2020年:シリコン+鼻中隔軟骨+機能手術
- 2022年:シリコン+寄贈肋軟骨および耳介軟骨+骨切り
2. 手術計画
患者様の状態とご要望を考慮し、以下のような手術計画を立てました:
a) 鼻筋の開始点を下げる
b) アップノーズの改善
c) 鼻筋に曲線をつけず直半ラインに整える
d) 鼻唇角を狭める
e) 鼻中隔矯正術および下鼻甲介粘膜下切除術(鼻づまりの改善)
f) 鼻中隔再建術(鼻中隔軟骨の損傷度合いに応じて)
g) 鼻翼軟骨再建(鼻翼軟骨の損傷度合いに応じて)、ピンチノーズ矯正
h) 鼻孔縁下降術(鼻孔の左右非対称および鼻孔の露出の矯正)
3. 手術内容
クローズ法(非開放式)アプローチにより、以下の手術を行いました:
a) 鼻中隔矯正術および再建:
- 鼻中隔軟骨が右側に大きく弯曲して脆弱化していたため、鼻中隔弯曲症を矯正しました。
- 弱くなった鼻中隔軟骨を補強するため、自家肋軟骨を用いて鼻中隔を再建しました。
b) 鼻中隔延長術:
- アップノーズを矯正するため、鼻中隔延長術を行いました。
c) 鼻翼軟骨再建:
- ほとんど残っていなかった鼻翼軟骨を両側とも再建しました。ピンチノーズを改善
d) 鼻孔縁下降術:
- 特に右側に大きく引き上がっていた鼻孔を矯正しました。
e) 真皮移植:
- 鼻背の癒着によるくぼみ部分に真皮を移植し、凹凸を改善しました。
f) 鼻先形成:
- 鼻先を細やかに整え、洗練された形状に仕上げました。
g) 鼻唇角矯正:
- 鼻唇角を狭め、より自然な横顔のプロファイルを形成しました。
すべての処置をクローズ法(非開放式)アプローチで行ったため、外側に傷跡を残さず手術を完了しました。
4. ビフォーアフター写真の比較
術直後0日目の写真を比較すると、以下のような改善点を確認できます:術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
正面:
- 上がっていた鼻先が自然に下がり、鼻孔の露出が減少しました。
- 曲がって見えていた鼻が真っ直ぐに矯正されました。
- 鼻孔の非対称が改善されました。右側鼻孔のピンチノーズが改善しました。
- 鼻筋の幅が適切に調整され、眉間が広く見えていた問題が解消されました。
側面:
- 開始点が下がったことで、自然な額からのラインになりました。
- 上がっていた鼻先が自然に下がり、横顔全体のバランスが改善されました。
- 鼻唇角が狭まり、より調和の取れた印象になりました。
- 鼻筋と鼻先の高低差が適切に整い、立体感が生まれました。
斜め側面:
- 開始点が下がり、自然な直半ラインになりました。
- アップノーズの特徴が改善され、自然で洗練された印象になりました。
鼻孔:
- 鼻孔の非対称が大幅に改善されました。
- 曲がっていた鼻柱がまっすぐに矯正されました。
5. 術直後0日目写真一覧術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。
6. 総評
このタイプの手術は、小さい鼻、アップノーズ、斜鼻、鼻孔の非対称といった複合的な問題を同時に解決した症例です。患者様の鼻がもともと小さかったため、無理に高くしすぎず、全体のバランスと調和を重視して手術を進めました。
鼻中隔矯正術と再建術を通じて曲がった鼻をまっすぐに整え、構造的な安定性を確保しました。これにより、美容的な改善だけでなく、鼻づまりや鼻炎症状の改善にも大きく寄与できたと考えられます。
鼻翼軟骨の再建と鼻孔縁下降術により、鼻孔の左右非対称と過度な露出の問題を解決しました。これは正面から見た際の変化が最も大きい部分と言えます。
真皮移植による鼻背のくぼみ改善は、鼻全体のラインを滑らかに整える上で重要な役割を果たしました。また、鼻唇角の矯正を通じて、側面からのプロファイルもより自然で調和のとれたものに仕上げました。
結果として、上向き感や曲がった印象が改善され、鼻先と眉間の高低差を適切に設けることで立体感を形成できました。全体的に洗練された自然な鼻の形態を整えることができました。
7. おわりに
小さい鼻、アップノーズ、斜鼻、鼻孔の非対称など、複合的な鼻のお悩みを抱えている方々にとって、このような症例が一つのご参考になれば幸いです。個々の問題が相互に関連しているため、一つの問題だけを解決するだけでは十分な改善効果を得にくいことがあります。そのため総合的なアプローチが必要であり、豊富な経験と専門性を備えた医師による診断が重要となります。
また、今回の症例からもわかるように、鼻整形は単に美容的な側面だけでなく、機能的な側面も同時に改善することが可能です。鼻づまりや鼻炎などの症状がある場合は、それらを併せて解決できる手術計画を立てることが大切です。
耳鼻咽喉科専門医としての解剖学的知識と豊富な手術経験をもとに、患者様一人ひとりに合わせた手術計画をご提案しております。見た目の美しさだけでなく機能的な改善まで考慮した総合的なアプローチで、美しく健康的な鼻をお作りいたします。
皆様の美しく健康な鼻のために、ノーズラボが寄り添います。ありがとうございます。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
寄贈肋軟骨を使用する場合、移植軟骨が吸収されたり変形したりする可能性があるため、長期的な経過観察が必要です。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。