こんにちは。カン・チャヨンです。
本日は、重度の鼻中隔弯曲症と高すぎる鼻筋の開始点によって鼻が不自然に見えることにお悩みで当院へご来院された患者様の症例をご紹介いたします。
🔍 手術歴
患者様は約5年前に受けられた手術で、シリコンプロテーゼを用いた鼻筋形成と鼻中隔軟骨を用いた鼻先形成を受けられた既往がおありでした。
約5年前:シリコンプロテーゼ鼻筋形成+鼻中隔軟骨鼻先形成
手術後に鼻中隔弯曲症が悪化し、鼻筋プロテーゼの開始点が過度に高い位置にあったため、鼻筋が不自然に見える状態でした。また、鼻が曲がって見える形状のため、全体的な鼻のラインに対しても不満をお持ちでした。鼻づまりの症状も伴っており、機能的な問題も抱えていらっしゃいました。
患者様のご要望
患者様の具体的なご希望は次の通りでした:
機能面と美容面を同時に解決したい
鼻筋の開始点を下げつつ自然な鼻背ラインを希望
鼻先は丸みを持たせつつすっきりと(尖った印象は望まない)
正面から見て鼻がアップノーズに見えないように
女性らしい直半ライン
寄贈肋軟骨の使用を希望
特に鼻筋の開始点が高く鼻が人工的に見えてしまう点を改善されたいと望まれ、鼻先は尖りすぎず、丸みを帯びつつもすっきりとした自然な形状を希望されました。また、鼻づまりの問題も同時に解決し、機能的にも快適な鼻にすることを目指しました。
🔧 手術計画および進行
1. 寄贈肋軟骨を用いた鼻中隔再建および矯正
ひどく曲がった鼻中隔を寄贈肋軟骨で再建
鼻中隔の構造的安定性を回復
鼻腔内の空気の流れを正常化し、鼻づまりを根本的に解決
2. 外側骨切り術による鼻筋矯正
開始点が高く曲がって見える鼻筋を矯正
鼻骨を再配置して自然な鼻筋の開始点を設定
全体的な鼻筋のラインをまっすぐに調整
3. 鼻筋プロテーゼの入れ替え
既存のシリコンプロテーゼ除去
開始点を低くした新しいプロテーゼを鼻骨に合わせて精密に彫刻
女性らしい直半ラインに合わせた自然な鼻背の高さを設定
4. 鼻中隔弯曲症および鼻炎の矯正手術
鼻中隔矯正術で弯曲した鼻中隔をまっすぐに整える
下鼻甲介縮小術で鼻炎症状を緩和
機能的な呼吸の改善による日常の快適さを確保
🌟 手術結果
正面の変化
高かった鼻筋の開始点が自然に低くなり、柔らかい印象に
曲がって見えていた鼻筋をまっすぐに矯正
正面から見て鼻が上がって見えない安定した形態
側面の変化
鼻筋の開始点が自然に低くなり、額から鼻へとつながる滑らかなライン
女性らしい直半ラインの形成
鼻先が丸みを帯びつつもすっきりと高くなった洗練された形状
斜め側面の変化
45度の角度から見ても自然で調和のとれた鼻の輪郭
鼻筋と鼻先のバランスが取れたライン
顔全体と調和する洗練された鼻の形状
鼻孔の変化
鼻先の改善とともに鼻孔の形状も自然に整う
両側のバランスが整った鼻孔形態
全体として安定感のある鼻底部のライン
💡 専門医の所見
このようなタイプは、過去の手術後に鼻中隔弯曲が悪化し、鼻筋プロテーゼの開始点が過度に高い位置に置かれたことで不自然な鼻の形状になってしまったケースです。こうした複合的な問題を解決するためには、機能的矯正と審美的改善を同時に考慮した綿密な手術計画が不可欠です。
特に鼻中隔の弯曲が非常に重度である場合、残存する鼻中隔軟骨だけでは再建に限界があることがあります。今回の手術では寄贈肋軟骨を用いて鼻中隔を再建することにより、十分な構造的支持力を確保しながら鼻づまりの根本的な原因を解決しました。寄贈肋軟骨は自家肋軟骨を採取することなく十分な強度と支持力が得られるため、患者様の身体的負担を軽減しながらも安定した鼻中隔再建が可能です。
鼻筋の開始点が高いケースは、鼻の再手術において比較的よく見られる問題です。プロテーゼの開始点が眉間近くの高い位置にあると、鼻が人工的で不自然に見えてしまいます。今回の手術では、既存のプロテーゼを除去した上で開始点を適切に下げ、新しいプロテーゼを鼻骨に合わせて精密に彫刻しました。これにより、額から鼻へと自然につながる滑らかなラインを形成することができました。
さらに、外側骨切り術によって曲がって見えていた鼻筋を矯正し、鼻中隔矯正術と下鼻甲介切除術を併行して鼻づまりの問題まで総合的に解決しました。鼻の再手術は、過去の手術による瘢痕組織や変形した構造を考慮する必要があるため、初手術よりも一層きめ細やかなアプローチが求められます。
このように複合的な鼻の再手術症例においても、患者様の機能的・審美的なご要望をともに満たせるよう全力を尽くしております。同様のお悩みを抱えていらっしゃる方々の参考になれば幸いです。
カン・チャヨンでした。ありがとうございました。
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限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
寄贈肋軟骨を使用する場合、移植軟骨が吸収されたり変形したりする可能性があるため、長期的な経過観察が必要です。
プロテーゼを除去して再手術を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。