こんにちは。カン・チャヨンです。
本日は、5年間にわたる度重なる鼻整形手術と感染に悩まされてこられた患者様のお話をお伝えしようと思います。
この方の事例は、再手術と感染という合併症のリスク、そして適切な治療を通じた回復過程をよく示す貴重な症例です。
📍 患者様の手術歴
1件目の病院での始まりと問題:
2020年9月 - 初手術
- 耳介軟骨 + シリコン使用
- 結果に対するご不満
2021年4月 - 1回目の再手術(同院)
- 耳介軟骨を追加採取
- 術後に深刻な合併症が発生:
- シリコン部位に浮腫が発生
- 抗生剤注射治療を3回実施
- 鼻孔が目立って見える現象
- 鼻先の吊り上がり現象が開始
2件目の病院での治療と再発:
2024年1月 - 再手術
- 自家肋軟骨 + シリコン使用
2024年3月 - 感染治療
- 洗浄術(Irrigation) + 抗生剤治療を実施
2025年2月7日 - シリコン完全除去
- 持続的な感染による不可避な除去
- 医療補償手続きの進行
当院ご来院時の状態
患者様が当院を訪れた際は、非常に厳しい状況でした:
1. 急性炎症の持続
- 急性炎症によりプロテーゼを除去した状態
- まだ完全には治まっていない炎症反応
2. 深刻な構造的変形
- 鼻先の拘縮変形が深刻に進行
- 右側の鼻孔が激しく引きつれて持ち上がる
- 右側鼻柱の内側粘膜に1.5mm大の穴
- 該当部位から持続的な排膿
3. 内部組織の損傷
- 鼻中隔軟骨のほぼ完全な消失
- 大鼻翼軟骨の著しい損傷
- 右側鼻腔内の粘膜が非常に弱化した状態
🔎 段階的な治療過程
ステップ1:応急炎症治療(REMOVAL + IRRIGATION):
- 内部の軟骨片と炎症組織を完全除去
- 抗生剤を含んだ生理食塩水で十分に洗浄
- つままれたような引きつれ部分の一次的矯正
- 鼻先の吊り上がり防止のための応急処置
- 抗生剤治療と幹細胞治療を併行
ステップ2:構造再建手術
手術目標を以下のように設定しました:
- 損傷した軟骨の再建
- アップノーズ矯正
- 陥没した鼻柱の矯正
手術所見および経過:
- 想定以上に深刻な内部損傷を確認
- 鼻中隔軟骨がほとんど残っていない状態
- 無理な高さを追求するのではなく、安全な再建に集中
- 鼻中隔再建術による構造的安定性の確保
✅ 治療結果と改善点
良好に改善された点:
1. 機能的改善
- 鼻孔の左右非対称が大幅に好転
- 引きつれて吊り上がっていた部分の矯正
- 全体的な呼吸機能の改善
2. 美容的改善
- 陥没した鼻柱の矯正
- 自然な鼻の形の回復
- 全体的なバランスの改善
3. 構造的安定性
- 鼻中隔再建の無事完了
- 鼻全体の構造の安定性を確保
患者様へのメッセージ
本事例を通じてお伝えしたい点:
1. 再手術のリスク
- 度重なる手術は組織への損傷を蓄積させます
- 特にシリコンのような人工プロテーゼは感染リスクを高めることがあります
- 初手術の段階から慎重な選択が重要です
2. 感染発生時の対処
- 早期発見と積極的な治療が鍵となります
- 場合によってはプロテーゼ除去が不可避となることもあります
- 完全に炎症が治まった後に再建手術を検討する必要があります
3. 段階的治療の重要性
- 焦るあまり、一度にすべてを解決しようとしてはなりません
- 安全を最優先とした段階的なアプローチが必要です
- 十分なダウンタイムを設ける必要があります
結びにあたって
本事例のように深刻な合併症や構造的損傷があっても、体系的な診断と段階的な治療によって納得のいく結果を得ることができます。
何よりも重要なのは患者様の安全であり、その次に機能と美しさが続きます。
鼻整形をご検討中の方は、十分なカウンセリングを通じてリスクをご理解いただき、経験豊富な医療陣をお選びになることをお勧めいたします。
そして、すでに合併症でお悩みの方も諦めずに専門的なサポートをお受けいただければと思います。
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本投稿は実際の治療事例をもとに作成されており、個人差により結果は異なる場合があります。
正確な診断と治療計画は、直接カウンセリングを通じて決定されます。
限界と副作用
自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。
プロテーゼを除去して再手術を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。
鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。
共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。