こんにちは。カン・チャヨンです。

本日は、27年間に6回の鼻整形手術を経て、最終的に当院で7回目の手術を受けられた患者様の拘縮鼻矯正の症例をご紹介いたします。この症例は、複雑な鼻の再手術における難しさと重要性を明確に示す一例です。

1. 術前カウンセリングおよび患者様の履歴

患者様は27年前に初めての鼻整形手術を受けられて以降、計6回の手術を重ねてこられました。手術履歴は以下の通りです。

- 27年前:シリコンL型プロテーゼ挿入

- 24年前:シリコンL型プロテーゼ挿入および小鼻縮小(非対称の悪化)

- 10年前:自家肋軟骨、耳介軟骨、骨切り術、シリコンプロテーゼ使用(鼻背に段差が発生)

- 1年前:自家肋軟骨、鼻中隔軟骨、シリコンプロテーゼ使用(高さのみ強調され非対称が悪化)

- 手術2週間後:すべての移植物を除去、軟骨縛りのみ残存

- 4か月前:耳介軟骨移植、自家組織のみ(プロテーゼなし)の手術、人中短縮術

1. 鼻柱が上がって見えることで長く見える人中の改善

2. 高さに対する追加の希望はなし

3. 小鼻の非対称が改善可能かどうかの確認

4. 尖っていない、柔らかい印象の鼻を希望

特に注目すべき点は、以前の小鼻縮小手術によって小鼻の長さが著しく短くなっていた状態であったことです。

2. 術前分析

術前デザインカウンセリング 正面、側面、斜め側面写真

鼻孔写真

- 鼻先が左側に曲がっている

- 鼻孔の左右非対称が顕著

- 鼻先が丸く広がっている

- 鼻筋が全体的に広がっている

- 鼻先が垂れ下がっている

- わずかに鷲鼻の印象がある

- 鼻柱が陥没し、口元の突出感が認められる

- 鼻先が垂れ下がって見え、長く見える印象

- 全体的に拘縮した様子が観察される

- 鼻孔の非対称が目立つ

- 鼻孔がつままれたように見える(ピンチノーズ)

- 鼻柱が左側に傾いている

さらに、CT検査の結果、左側への鼻中隔偏位の所見が認められ、鼻内視鏡検査でも左側鼻腔が狭くなっていることを確認いたしました。これに伴い、鼻中隔弯曲症と診断いたしました。

鼻内視鏡写真 1. 右側 2. 左側

3. 手術計画

患者様の状態とご要望を考慮し、以下のような手術計画を立てました:

a) 拘縮変形の治療のための幹細胞治療を先行して3回実施

b) 鼻中隔再建術(状態に応じて決定)

c) 曲がった鼻を矯正するための外側骨切り術

d) 鼻孔の非対称を矯正するための鼻孔縁下降術

e) 鼻中隔延長術

4. 手術内容

実際の手術過程において、予想以上に複雑な状況に直面いたしました。

- 以前に移植されていた自家肋軟骨を除去した結果、残存している鼻中隔軟骨はほとんどありませんでした。

- 以前に移植された自家肋軟骨も、炎症によって半分以上吸収された状態でした。

- 新たな自家肋軟骨を用いて鼻中隔を完全に再建いたしました。

- 既存の鼻翼軟骨がほとんど残っていなかったため、全面的に新しく再建いたしました。

- 一部分のみ残っていた外側鼻軟骨も再建いたしました。

- 鼻先の左側への偏位を矯正するために施行いたしました。

留意すべき点として、以前の手術で過度に切除された小鼻組織の非対称は、完全な矯正が不可能であるという点です。特に小鼻の長さが短いため、鼻先を高くすることにも限界がありました。

5. 術前・術後の写真比較

術直後0日目の写真を比較すると、以下のような改善点を確認できます:術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

- 左側に曲がっていた鼻先が中央に矯正されました。

- 鼻孔の左右非対称が目に見えて改善されました。

- 丸く広がっていた鼻先が、より洗練された形態に変化しました。

- 全体的に広がっていた鼻筋がすっきりと細くなりました。

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

- 垂れ下がっていた鼻先が適度に上がり、全体のバランスが整いました。

- 鷲鼻の印象が緩和されました。

- 陥没していた鼻柱が矯正され、口元の突出感が改善されました。

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

- 垂れ下がって長く見えていた鼻先が、自然な高さと長さに矯正されました。

- 拘縮した状態が大きく改善し、柔らかい輪郭を取り戻しました。

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

- 鼻孔の左右非対称が大幅に改善されました。

- つままれたように見えていた鼻孔の形状が自然になりました。

- 左側に傾いていた鼻柱が中央に矯正されました。

6. 総評

このような症例は、複数回の鼻整形手術後に発生し得る複雑な問題を明確に示しています。特に拘縮鼻矯正の難しさと重要性をよく表しています。

最大の難関は、過去の手術によって著しく損傷した軟骨構造を再建することでした。鼻中隔、鼻翼、外側鼻軟骨のすべてを再建する必要があり、高度な技術と経験が要求される作業でした。

また、以前の小鼻縮小手術によって小鼻の長さが極端に短くなっていたため、鼻先を高くすることに限界がありました。この点は、前段階の手術の重要性と、慎重な計画の必要性を改めて想起させる部分です。

拘縮変形に対する治療として施行した幹細胞治療は、手術前の組織状態を改善する助けとなりました。これにより、手術の確実性を高め、ダウンタイムを短縮させることに寄与したと考えられます。

鼻中隔弯曲症に対する治療も併せて行われ、美容的な改善だけでなく機能的な改善も達成することができました。これは耳鼻咽喉科専門医としての専門性が発揮された部分といえます。

7. おわりに

複数回の鼻整形手術後、納得のいかない結果でお悩みの方々にとって、本症例が希望となることを願っております。拘縮鼻矯正は非常に複雑で難度の高い手術ですが、適切な手術計画と技術により、満足のいく結果を得ることが可能です。

特にこのような複雑な再手術の場合、豊富な経験と専門性を備えた医師の選択が非常に重要です。耳鼻咽喉科専門医としての解剖学的知識と豊富な手術経験をもとに、患者様一人ひとりに合わせた手術計画をご提案しております。

鼻整形手術でお悩みの方、特に再手術をご検討中の方におかれましては、慎重な選択と十分なカウンセリングを通じてご決断いただくことをお勧めいたします。ノーズラボ医院は、患者様の美しく健やかなお鼻のために常に尽力してまいります。

8. 術直後(0日目)写真一覧術直後の写真は腫れがある状態のため、最終結果とは異なる場合があります。

術直後0日目 正面、側面、斜め側面術直後写真は腫れがある状態のため、最終結果とは異なる場合があります。

鼻孔写真

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限界と副作用

自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。

鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。

共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。