こんにちは。

忙しい1週間が過ぎました。今週は平日に中国出張があり、日帰りで早朝に出発して深夜に戻るという海外出張に行ってきました。そのせいか今週は特に体に堪えます。手術が終わると、その日に撮影した写真は可能な限りその日のうちに整理しているのですが、今週は多忙を極めたため術直後の写真を整理し終えた頃には日曜日の夕方になっていました。手術を受けられた患者様が首を長くして待たれているため、できる限り滞らないよう努めているのですが、今週は少し遅れてしまいました。

本日は、眉間があまりに高く手術されていて目が寄って見え、きつい印象を与えながら、鼻全体が右側に曲がっている長い鼻を矯正した症例です。術前カウンセリングでは鼻の開始点が高すぎるとお伝えし、鼻筋が高すぎて不自然に見えている旨をお話ししました。

術前デザインカウンセリングです。

<正面>

  • 眉間の開始点が高すぎます。

  • 鼻が右側に曲がっています。

  • 鼻孔が目立ち、左右非対称があります。

  • 長く見えます。

<側面>

  • 眉間と額のつながりが非常に不自然です。

  • 鼻先が垂れ下がっており、短いです。

  • 鼻柱が陥没して見え、小鼻(鼻翼)が垂れ下がっています。

  • 鼻唇角が広いです。

術前デザインカウンセリングです。鼻底面

<底面>

  • 鼻孔の非対称があります。

  • 鼻柱が右側に傾いています。

  • 鼻柱が細すぎます。

これらの問題点を改善するため、次のような手術計画を立てました。

手術計画は?

  • 眉間の開始点が高すぎる。→ 開始点を瞳のライン程度まで下げる

  • 鼻が右側に曲がっている。→ 外側骨切り術

  • 鼻孔が目立ち非対称がある。→ 自家肋軟骨を用いて鼻中隔弯曲症を矯正することに決定

  • 長く見える。→ 開始点を下げることで長い鼻が矯正されると予想

  • 鼻柱が陥没して見え、小鼻が垂れ下がっている。→ 自家肋軟骨を用いて鼻柱を下げ、鼻唇角を95度程度に矯正

  • 鼻柱の幅を広げ、鼻柱の傾きは鼻中隔矯正だけでも大幅に好転すると判断

術直後の写真は?

手術は術前に立てた計画通り滞りなく順調に進み、満足のいく結果が得られました。術直後の写真を見ると、横顔の写真で眉間の開始点がかなり自然になった様子が確認できます。鼻筋にはゴアテックスが入っていたため、きれいにすべて除去しました。鼻筋の凸凹していた部分も大幅に改善され、鼻先の高さもすっきり整いました。

除去されたゴアテックスの写真

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

正面から見ると、眉間部分がこのように右側に大きく偏っている様子が観察されましたが、術直後には大きく好転した様子が見て取れ、鼻孔の非対称も大幅に改善された部分が確認できます。

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

もっとも劇的な変化は鼻孔ではないかと思います。右側に完全に倒れ込んでいた鼻柱を中央へと移動させたことで、自然に鼻孔の非対称が改善された様子が確認できます。

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

術直後(0日目)の写真です。90度(左)45度(中央)正面(右)術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

術直後(0日目)の写真です。鼻孔術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

術直後(0日目)の各写真を見ると、術前に比べて洗練された印象になり、長さが大幅に短縮されたことで、より若々しく女性らしいイメージへと変化したことがお分かりいただけます。術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

開始点を下げるとは?

私は以前から「開始点を下げる」という表現をよく使ってきました。もともと従来は、開始点といえば二重ラインあたりに設定するのが一般的でした。シリコンプロテーゼが始まる位置を開始点と考えていただければよく、形態的には額から鼻へと移行する境目あたりと捉えてください。開始点を二重のライン付近に設定すると、鼻筋はくっきりと高くなりますが、目が寄って見えたり、きつい印象に見えたりするデメリットが生じる場合があります。そのため最近では、瞳のライン程度まで下げて設定しています。

ただし、開始点を下げればすべてが良いというわけではありません。眉弓(眉毛の骨)の高さは人それぞれ異なり、ここが高い方の場合は眉間が大きく窪んで見えてしまい不自然になることがあります。また、瞳のラインより下の部分は皮膚が急激に薄くなるため、シリコンの輪郭が透けて見えたり、特にこの部分のシリコンが極めて薄くなることで鼻骨の凸凹感をシリコンでカバーしきれず浮いてしまったりすることもあります。最大の問題点は、もともと鼻骨が高い方の場合は開始点を下げることが思いのほか難しいという点です。

自然な眉間のラインを作るために開始点を下げることは前向きな選択肢ですが、患者様の眉弓と鼻骨の高さを考慮して慎重に判断する必要があります。

本日は開始点を下げることについてお話ししました。この記事が、鼻の再手術をご検討中の方々にとって大いに参考になれば幸いです。

カン・チャヨンでした。ありがとうございました。

限界と副作用

自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。

プロテーゼを除去して再手術を行う場合、除去後に拘縮が再び進行したり、鼻の高さや長さが短くなったりすることがあり、皮膚の状態によっては段階的な手術が必要となる場合があります。

鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。

共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。