こんにちは。カン・チャヨンです。

今回は、口唇口蓋裂による先天的な非対称と複数回の再建手術歴をお持ちの患者様の高難度再建症例をご紹介いたします。

先天的な非対称の矯正は、形成外科・美容外科領域でも難易度が高い手術の一つであり、機能面と審美面の両方を考慮した精緻なアプローチが必要です。

デザインカウンセリング 正面・左斜め側面・側面写真です。

🔍 手術歴

先天的奇形に関連する手術歴:

- 新生児期:口唇口蓋裂 口蓋および人中縫合術(両側性)

- 小学生期:腸骨骨移植(歯槽堤)+鼻中隔再建術

- 中学1年生:口唇形態再建術

- 4年前:鼻柱再建術(耳介軟骨+皮膚移植)+口唇皮弁術

- 2年前:口唇再建術

- その後:口角縫合術を計2回追加施行

- 鼻に関連する手術:計2回

- 5年前:両顎手術

- 喘息のためネブライザーを使用中

- 高血圧傾向(平常時 130-140、緊張時 150)

- 鼻炎症状と過剰な鼻汁分泌

デザインカウンセリング時の右側面、斜め側面、鼻孔の写真です。

患者様のご要望

1. 鼻幅の改善 - すっきりとした細身の鼻筋ラインを希望

2. 鼻柱形態の改善 - 自然な鼻柱の形

3. 鼻孔の露出軽減 - 側面から見たときの鼻孔の目立ちを抑えたいとの希望

4. 鷲鼻矯正 - 滑らかで自然な鼻背ライン

5. 先天的非対称の矯正 - 左右のバランスを整える

🔧 手術計画および進行

1. 自家肋軟骨を用いた鼻中隔再建

- 第7肋軟骨の採取および精密加工

- 不足していた鼻中隔を完全に再建

- 安定した構造的支柱の確保

2. 自家肋軟骨を用いた鼻筋形成

- 精密に彫刻した肋軟骨で鼻筋の高さを形成

- 滑らかな鼻背ラインを実現

- 鷲鼻の除去と自然な曲線の形成

3. 耳介軟骨を用いた小鼻再建

- 過去の手術で使用された耳介軟骨を精巧にデザインし直して

- 小鼻構造の補強と形態改善

- 鼻孔の大きさと形状の調整

4. 外側骨切り術

- 鼻骨の位置を再調整

- 先天的非対称の矯正

- 鼻幅の縮小および対称性の確保

5. 鼻柱の調整および鼻唇角矯正

- 鼻柱の形態を精緻に調整

- 鼻唇角を自然に矯正

- 横顔プロフィールの改善

6. 機能的改善

- 呼吸の通り道を確保

- 鼻炎症状緩和のための構造改善

- 鼻汁過多の改善

🌟 手術結果

- 自家肋軟骨による安定した鼻中隔再建を完了

- 鼻筋が自然な高さに向上

- 先天的な非対称が著明に改善

- 呼吸機能の大きな向上

- 鼻汁過多症状の緩和

- 鼻炎症状の改善

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

1. 正面の変化

- 外側骨切り術により鼻幅が適切に縮小し、曲がって見えていた部分が矯正

- 先天的な非対称が矯正され、バランスの取れた仕上がりに

- 鼻柱の形態が自然に改善

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

2. 側面の変化

- 自家肋軟骨で高さを出した鼻筋が自然なラインを形成

- 鼻唇角矯正により洗練された横顔プロフィールに

- 鼻孔の露出が大幅に減少

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

3. 小鼻および鼻孔

- 耳介軟骨再建による小鼻形態の改善

- 左右対称性の確保

- 自然な鼻孔の形態

術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

💡 専門医の所見

術直後(0日目)の正面、斜め側面、側面の写真です。術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終的な仕上がりとは異なる場合があります。

術直後0日目の鼻孔写真です。術直後の写真は腫れが残っている状態のため、最終結果とは異なる場合があります。

先天的な非対称の矯正は、形成外科領域において難易度が高い手術の一つです。特に口唇口蓋裂のような先天的変形による非対称は、単なる審美的な矯正にとどまらず、複合的な再建が求められます。

本症例のようなケースでは、自家肋軟骨と耳介軟骨を戦略的に活用した点が要となりました。自家肋軟骨は鼻中隔再建と鼻筋の増強に用いて構造的安定性と高さを確保し、耳介軟骨は小鼻再建に用いて繊細な形態矯正を行いました。こうした自家組織の適切な活用は、長期的な安定性と自然な結果につながります。

外側骨切り術によって先天的に非対称であった鼻骨の位置を再調整して対称性を確保し、鼻柱の調整と鼻唇角矯正を通じて側面からも自然なラインを作り出しました。これらすべての過程にはミリ単位の精緻さが要求される高難度の手術です。

特に着目すべき点は、すでに複数回の再建手術を受けられた組織に対して手術を行ったことです。瘢痕組織と変形した解剖学的構造の中で新たな再建を行うことは、一般的な鼻整形とは次元の異なる難易度を伴います。術中に組織の状態を正確に評価し、即座に計画を修正できる経験と技術が不可欠です。

喘息や高血圧傾向といった患者様の基礎疾患を考慮し、麻酔科と緊密に連携を取りながら、術後管理にも細心の注意を払いました。こうした包括的なアプローチを通じて、機能面・審美面の双方において満足のいく結果を得ることができました。

先天的な非対称や複雑な変形でお悩みの方々にこのような症例が一つの希望となることを願い、ノーズラボ医院は今後も高難度再建術の分野において良質な結果をお届けできるよう努めてまいります。

カン・チャヨンでした。ありがとうございました。

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術前 / 術直後0日目術直後の写真は腫れがある状態のため、最終的な結果とは異なる場合があります。

限界と副作用

自家肋軟骨を使用する場合、肋軟骨を採取した部位に傷跡や痛みが残ることがあり、稀に胸膜損傷が生じる場合があります。また、移植した軟骨が時間の経過とともに曲がったり、一部吸収されたりする可能性があります。

鼻中隔を同時に矯正する場合、鼻づまりが残存または再発する可能性があり、稀に鼻中隔穿孔や嗅覚の変化が生じる場合があります。

共通のリスクとして、感染、出血、非対称、傷跡、皮膚壊死、改善効果の不足などが生じる可能性があり、結果には個人の皮膚状態や過去の手術歴による個人差があります。