こんにちは。鼻整形を専門とする耳鼻咽喉科専門医、カン・チャヨン院長です。このコーナーは鼻づまりに関する医学的知識を分かりやすくお伝えする場です。当院(ノーズラボ)は単なる美容目的の手術をご希望の方も多くいらっしゃいますが、他院で鼻整形手術を受けられて合併症が生じ、再手術のために来院される方や、鼻づまりでお悩みの方により多くお越しいただいております。
まず、鼻整形手術を計画してカウンセリング巡りをされる際、非常によく撮影されるCT検査について見ていきましょう。CTからは実に多くの情報を得ることができますが、特に耳鼻咽喉科専門医にとって頭頸部や副鼻腔のCTは非常になじみ深く、多くの情報を読み取ることができます。
非常によく行われる検査であるCTは、何を確認できる検査なのでしょうか。CTについて見る前に、まずはX-ray(レントゲン)から確認してみましょう。私たちが普段最も身近に受けることができる放射線検査は、胸部X線検査です。この検査は、X線という放射線が体を透過して感光フィルムなどを感光させ、黒と白で構成された画像として映し出します。空気は放射線が100%透過するため黒く写り、骨は硬いため放射線が容易に通過できず白く写ります。X線検査は、検査対象の硬さに応じて黒から白のグラデーションとして見える検査です。CTは、このようなX線検査を様々な角度から数百枚撮影し、コンピュータがその結果を分かりやすい形状に再構成したものです。CTは主に骨に関連する構造を確認するのに用いられ、MRIは骨以外の軟部組織を詳しく確認する検査だとシンプルにご理解いただくと分かりやすいかと思います。
そのため、鼻整形手術や機能鼻整形においては、鼻の内側にある構造物の全体的な形状や、鼻腔内の左右の空気がどれくらい均等に分配されているか、詰まっている箇所はないか、蓄膿症などの疾患はないか、鼻背にプロテーゼが入っているか、もし入っているならどれくらい大きくて長いプロテーゼがどの位置に入っているかなどを把握することができます。
こちらの写真は正面から見た正常なCT写真のうちの1枚です。お顔としてご覧いただくと、両目が見え、頭部に脳が見え、中央に見えるのが鼻腔内の空間です。黒い部分は空気、白い部分は骨と考えていただき、軟部組織は灰色に見えます。 *は鼻中隔軟骨がある部位であり、 *は下鼻甲介と呼ばれ、鼻炎手術を受ける際は下鼻甲介の大きさを縮小させる手術を受けることになります。軟骨は実際にはCTでは確認できません。CTにおいて鼻中隔軟骨の使用の有無や、軟骨の厚み、大きさを測定することは不可能です。
今回は、鼻の機能を検査する画像医学検査のうち、CTについて簡単かつ分かりやすくご紹介しました。CTは放射線被曝を伴う検査です。低線量CTと呼ばれ、多くのクリニックにあるCTは放射線量を抑えた機器ではありますが、頻繁に撮影することは身体に負担となります。放射線被曝は頭頸部がんの原因にもなり得るため、6か月以内に過度に頻繁なCT撮影を行うことは避けるのが望ましいです。